10の小品 作品24より 第9番 ロマンス(J.シベリウス/井上幸子 編曲)【Bass Clarinet & Piano】

商品番号:NSC-007

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楽曲情報

Romance No.9 from 10 Pieces, op.24

作曲:J.シベリウス (Jean Sibelius)

編曲:井上幸子 (INOUE, Sachiko)

演奏時間:4'15"

グレード:4

発売日:2026年4月2日



楽曲解説

ジャン・シベリウス(1865‒1957)の《10の小品 作品24》は、1890年代に作曲されたピアノのための小品集で、それぞれ異なる性格をもつ10曲から構成されています。叙情的な歌、舞曲風の作品、幻想的な響きをもつ楽曲など、多彩な表情が凝縮された作品集であり、シベリウス初期の魅力が色濃く表れています。その第9曲に位置する《ロマンス》は、穏やかで温かな旋律が静かに広がる、特に叙情性の強い作品です。作品集の終盤に置かれたこの曲は、華やかな技巧を前面に出すのではなく、内面的な歌を大切にした音楽であり、シベリウス特有の澄んだ抒情が感じられます。

 

またシベリウスは、比較的早い時期に作品の中でバスクラリネットを先駆的に用いた作曲家でした。《クレルヴォ交響曲》では、主人公クレルヴォが自らの剣に語りかける劇的な場面にバスクラリネットのソロが登場し、その深く象徴的な音色が印象的に用いられています。本編曲は、もしシベリウスがバスクラリネットのための独奏作品を書いていたならばどのような響きになっただろうか、という想像を一つの出発点としています。

 

私にとってフィンランドは第二の故郷とも言える大切な場所であり、その代表的な作曲家であるシベリウスの作品を自らの楽器で演奏したいという思いから、この編曲に至りました。特にこの《ロマンス》は、その美しい旋律が心に深く響く作品であり、これまでの演奏会でもたびたび取り上げてきた大切なレパートリーの一つです。

 

本編曲では、この旋律をバスクラリネットの豊かな音色で自然に歌うことを目指し、ピアノとの対話の中で旋律が無理なく浮かび上がるよう構成しています。無理に音を作ろうとするのではなく、バスクラリネットが本来持っている柔らかく美しい響きに身を委ねるような感覚で、力を抜いて歌うことが重要です。高音域では運指が難しく感じられる場合もありますが、それぞれの楽器に適した音程の安定する指使いを見つけ、旋律を滑らかにつないでいくことを心がけてください。

 

バスクラリネットならではの深い歌と静かな響きを、ぜひ味わいながら表現していただければ幸いです。


楽器編成

Bass Clarinet in B♭

Piano


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