浜松のバイク製造技術を応用し、世界で始めてアルミ合金製での楽器部品を作り出すことに成功し、楽器関係者に留まらず多くの方々を驚かせることとなりました。

 

リガチャーは真鍮だけの製品がほとんどですが、そこにアルミ製のものを投入することにより、軽さと耐久性に加え、新たな吹奏感と音色を手にすることが出来ました。アルミ加工技術の可能性や浜松を中心とするバイク部品加工の繊細な技術、そしてその製品を音楽の街「浜松」から発信できたことにより、浜松ブランドとしての地位を築くことが出来ました。

 

従来アルミは、「アルミ缶」「安い・弱い」というイメージを持たれることが多いですが、製作にあたり、そのイメージを払拭するため「見た目の高級感」を追求いたしました。このようなデザインを施すことにより「手に取りたい製品」に仕上がりました。浜松在住のクラリネット奏者やサクソフォン奏者のご意見、ご感想をもとに「性能」も追求いたしました。


プレイヤーコメント

say Bbリガチャー、すごく面白かったです! 

B♭管もバスクラも、発音の反応がとても良くて驚きました。 フォルテでも弱音でもリードの振動を止めることなくしっかりと音が立ち上がり、発音に関してはストレスがなかったです。一方で、低音域とクラリオン音域以上の音で、少し響きが痩せてしまうような感覚がありました。反応が良い分、仕方がないのかなと思いますが…。楽器を始められたばかりの人、ご高齢の方(私の生徒さんで76歳の方がいらっしゃって、おすすめしたいくらいです!)にとっては、引っかかりが少ない分、楽に音を出すことができて良いかも知れませんね。 

デザイン上のことですが、ネジとネジの間隔が狭く指が入りにくく回しづらいということがありました。私の手が大きいだけの問題かもしれませんが…。(笑) しかし、それはネジで締めすぎない様にするための意図的なデザイン、大きさだと言うことを聞いて納得です。

このリガチャーは、バイクの部品を元に発想されたということに驚きでした。新たな音色と吹奏感を得られる、全く新しいリガチャーが浜松から誕生したことを嬉しく思います。 (池谷 歩:第1回バスクラリネットコンクール第1位/フィルハーモニックウィンズ浜松団員)

<say Bb original>

初めて吹いた時、今まで経験したことのない抵抗の少なさに当初戸惑いすら感じました。ある程度楽器を吹いている人にとっては、その吹奏感や音色、レスポンスが想像以上に良すぎる事に対して大きな違和感を覚えるでしょう。しかし見方を変えれば、力むことなく音を出すことができるので、初心者の方に悪い癖が付く心配もなく、安心してお薦めできるものだと断言できます。また、他の楽器の方がクラリネットに持ち替える時にも是非試していただきたいリガチャーの1つだと思います。

<say Bb classic>

最初に吹いた時、リードに全くストレスがかかっていないかのような吹奏感に驚きました。レスポンスは速いのに音色はニュートラル、それでいて響きが薄くならないことに感心させられました。吹奏感になれるまでには時間が必要ですが、演奏の疲労も少ないので、これなら今まで以上に音楽表現に集中できると感じました。

(吉野 尚:元航空中央音楽隊及び中部航空音楽隊コンサートマスター/クラリネット奏者)


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