Reedyといえば良いだろうか…温かな音色に包まれた確かな芯。誠実な音楽と強い意志を感じさせる音色にはこれまでの活動の年輪が刻み込まれている。歳を重ねたウィスキーが、複雑さを越えた後にまろやかになるように、ここには”宮越総己”という人柄が残されている。この芳醇な味わいのアルバムを、1日の終わりにゆったりとグラスを傾けながら、どうぞ。

福本 信太郎／昭和音楽大学教授

[ 1 ] 桜舞う春の日（小田実結子）

　Falling Cherry Blossoms (ODA, Miyuko)

レ・ジャルダン（真島俊夫）

　Les Jardins (MASHIMA, Toshio)

[ 2 ] I.「画家の庭」

[ 3 ] II.「夕暮れの庭」

[ 4 ] III.「音楽家の庭」 

[ 5 ] あめ（岩田恵子）

　Rain (IWATA, Keiko)

[ 6 ] 浜辺の歌（成田為三／侘美秀俊 編曲）

　Song of Seashore (NARITA, Tamezo / TAKUMI, Hidetoshi)

[ 7 ] ロンドンデリーの歌（アイルランド民謡／小前奏人 編曲）

　Londonderry Air (Traditional / Canato)

[ 8 ] いのちの歌（村松崇継／音海律 編曲）

　The Song of Life (MURAMATSU, Takatsugu / OTOMI, Litz)

風の旅（河邊一彦）

　Journey of the Wind (KAWABE, Kazuhiko)

[ 9 ] 第1曲「生まれる」

[ 10 ] 第2曲「森の歌」

[ 11 ] 第3曲「吹き荒ぶ」

[ 12 ] 手紙（福田洋介）

　The Letter (FUKUDA, Yosuke)

[ 13 ] アメイジング・グレイス（スコットランド民謡／小前奏人 編曲）

　Amazing Grace (Traditional / Canato) 

[ 14 ] 花は咲く（菅野よう子／音海律 編曲）

　Flowers will bloom (KANNO, Yoko / OTOMI, Litz)

長きに渡る楽隊生活を終え、諸々の制約を解かれたフリーのサクソフォン奏者。「指が動かない」「息が続かない」「目が見えない（細かな楽譜が読みにくい）」など、年齢による衰えを抱えつつも、吹奏楽、ソロ、ジャズコンボ、サックスカルテット...っと、ジャンルや編成を問わず長年の経験を生かした指導や、豊かな響きを持ち味とする演奏で活躍中。お声がかかればどこへでも！

ヴォーカルのサポートメンバーや、ジャズコンボのピアニストとしてアドリブをバラバラ弾いたり、またある時はオーケストラをバックに壮大なコンチェルトを演奏したりと、あらゆる音楽に対応するとともに、作曲も編曲などその才能を遺憾なく発揮するマルチ・ピアニスト。艶やかで流麗な演奏は必ずや聴く者の心の琴線に触れることでしょう。