新型コロナウイルス（Covid 19）が蔓延し、世界中がこの未知の敵と戦うことになった2020年4月。そんな中、全く面識のないひとりの女性が発信したSNS投稿によりこの曲は誕生しました。その女性は、趣味で市民吹奏楽団に所属して週末に演奏活動をしていたそうですが、新型コロナウイルスの流行を避けるため団として集まって演奏することが出来なくなってしまったというのです。その頃世間では、プロアマ問わず「リモート演奏の動画配信」が流行り始めていた事もあり、「自分も作曲家として世の中のために何か役に立てないか。」と思い立って作曲したのがこの作品です。そして、新型コロナウイルスが収束し明るい未来を想像する意味を込めて「希望」というタイトルを付けました。こうして完成したこの曲は、これまでにプロアマ問わず多くの演奏家の皆さまに楽譜と伴奏音源を利用していただき、リモートでの演奏を楽しんでいただくこととなりました。

今回の出版にあたり、より多くの楽器で演奏していただけるよう楽譜を一部改正しています。先が見えない不安の中でも希望の光が差してくる、そんな音楽を感じていただけたら幸いです。

Baritone Saxophone in E♭

Piano